外来勤務の特徴と魅力☆

 外来看護師は、診療の準備、処置や採血及び点滴の他に、カルテの処理や予約状況の確認など、事務的な仕事を担います。また、診察した結果、入院や手術が必要になった場合には、病棟の看護師への申し送りも大切な仕事となってくるので、患者の様子を正確に把握して、細かく伝える事が求められます。また、外来勤務の場合、病棟で働いている看護師と比べると、多くの患者と接することになりますが、一人一人の患者と関わる時間は短いという点が大きな特徴です。

 外来には、一度の診療で済んでしまう人や緊急性があり、入院をすることになる人など、実に様々な人が訪れてきます。一度しか会わない人も少なくないので、患者との関りは比較的浅く、一人の患者にじっくり向き合う看護とは大きく異なりますので、手厚い看護ができる部署ではありません。

 また、外来勤務は患者を長い時間待たせてしまう事があります。そのため、患者の不満を軽減させる意味でも、長時間待っている患者への気配りも看護師にとっては重要な仕事になるのです。外来勤務をする看護師は、病棟勤務以上に、患者の質問に親切かつ丁寧に答えられる知識や高いコミュニケーション能力などが求められるといっても過言ではありません。

 しかし、外来勤務は、基本的に夜勤がなく日勤の仕事がほとんどです。そのため、プライベートの予定が組みやすく、結婚して子供がいる看護師も、仕事と家庭の両立がしやすい傾向にあります。また、夜勤がないので、一定の生活リズムで働く事ができるのも大きなメリットと言えるでしょう。ワークライフバランスを重視したい方にとっては、外来は魅力的な部署です。